格安SIMに乗換えるとスマホ代が安くなるというのはうっすらとわかっているけど、実際どれくらい安くなるのか?安さの裏にデメリットはないのか?
など格安SIM初心者にはわからないことがたくさんあるかと思います。
だから踏ん切りがつかないんだよなぁ…
格安SIMのメリット
月々のスマホ代を2,000~4,000円節約できる
格安SIMの最大のメリットは何と言っても価格が安くなることです。ドコモなどの大手キャリアでスマホを使っていると安い人で5,000円、高い人だと10,000円以上かかっている人もいるでしょう。
一方、格安SIMでは一番利用されている「通話SIM3GBプランで1,600円が相場」となっています。
この価格は通話料を含んでいませんが、通話はLINEの無料通話などのアプリを利用することで、ひと月のスマホ代を1,600円で利用することも可能になります。
一般的なプラン「通話SIM3GB」の価格一覧
こちらは様々な格安SIMの通話SIM3GBプランの価格一覧です。
MVNO名 | 価格(通話SIM3GB) | 主な特徴 |
DMMモバイル | 1,500円 | 業界最安 |
mineo(マイネオ) | 1,510円(au回線) | 毎月1GBまで無料でデータを引き出せる |
IIJmio(みおふぉん) | 1,600円 | 通信速度が安定しているため顧客満足度が高い |
楽天モバイル | 1,600円 | 楽天のポイントが貯まり、支払いも可能 |
BIGLOBEモバイル | 1,600円 | YouTubeなどの動画が見放題のオプションあり |
LINEモバイル | 1,690円 | LINEやTwitterなどが使い放題 |
OCNモバイルONE | 1,800円 | 10分かけ放題に加え、よくかけた上位3人が無料になるかけ放題が人気 |
実は格安SIMは通話料も安い
ほとんどの格安SIMには通話料半額アプリがあり、このアプリは基本料無料で利用できます。
ドコモなどの大手キャリアや格安SIMでもアプリを利用せずに通話をした場合の通話料は「30秒20円」となりますが、通話料半額アプリを利用することで「30秒10円」で通話ができるようになります。
通話料半額アプリを提供している格安SIM
・楽天モバイル(楽天でんわ)
・LINEモバイル(いつでも電話)
・OCNモバイルONE(OCNでんわ)
・mineo(mineoでんわ)
・IIJmio(みおふぉんダイアル)
・DMMモバイル(DMMトーク)
・FREETEL(通話料いきなり半額)
また、ドコモなどの大手キャリアは半ば強制的にかけ放題プランに加入しなければいけないため、ほとんど通話をしない人でもムダに料金が上乗せされています。
一方、格安SIMではほとんど通話をしない人は通話料半額アプリだけを利用し、多く通話をする人だけがかけ放題プランに加入するということが可能なため、自分の使い方に応じたプランを選択できるというメリットもあります。
格安SIMのかけ放題は10分が一般的
これまで格安SIMのかけ放題は「5分」が主流でしたが、OCNモバイルONEが850円という価格そのままで「10分」に拡大したのを皮切りに、続々と他社の格安SIMも10分に拡大し、今では10分かけ放題が一般的になりました。
また、楽天モバイルではどれだけ通話しても定額の「無制限かけ放題」を提供し、OCNモバイルONEではその月によくかけた上位3人への通話料が無料になる「トップ3かけ放題」という業界初のかけ放題オプションを提供し、話題となりました。
かけ放題を提供している格安SIM一覧
MVNO名 | 1分以内 | 3分以内 | 5分以内 | 10分以内 | 無制限かけ放題 |
OCNモバイルONE | - | - | - | 850円 | - |
楽天モバイル | - | - | 850円 | - | 2,380円 |
IIJmio(みおふぉん) | - | 600円 | - | 830円 | - |
NifMo | - | - | - | 830円 | - |
mineo(マイネオ) | - | - | - | 850円 | - |
DMMモバイル | - | - | 850円 | - | |
LINEモバイル | - | - | - | 880円 | - |
BIGLOBEモバイル | - | 650円 | - | - | - |
OCNモバイルONEは「10分かけ放題」と「トップ3かけ放題」の組み合わせで、ほぼ無制限かけ放題と同じ状態になる
OCNモバイルONEには「10分かけ放題」に加え、その月によくかけた3人が通話料無料になる「トップ3かけ放題」が2017年9月1日より提供されました。
そしてこの2つのかけ放題を組み合わせる「かけ放題ダブル」ではだれでも10分無料、そしてその中でよくかけた3人は無料になるため、よくかける人が3人以内であれば、ほぼ無制限かけ放題という状況になります。
10分かけ放題 | 850円 |
トップ3かけ放題 | 850円 |
かけ放題ダブル | 1,300円 |
もしOCNモバイルONEの3GBプランでかけ放題ダブルに加入した場合は「3GBプラン:1,800円+かけ放題ダブル:1,300円=3,100円」で利用できます。
2年縛りがない
ドコモなどの大手キャリアでは、月々の利用料を安くするために2年間の利用が条件になっています。そしてスマホの購入も、そのスマホの端末代が24ヶ月間に分けて割引され、もし途中で解約や機種変更をしてしまうと割引が停止されるシステムになっています。
まさに2年間はぎっちぎちに縛られているわけですが、格安SIMの場合、データ通信のみであれば縛り無し、通話SIMの場合ほどんどが1年縛りになっています。
SMS付きデータ通信SIM
SMS付きデータ通信SIM | ||
最低使用期間 | 解約手数料 | |
IIJmio | 契約から翌月末まで | 0円 |
OCNモバイルONE | なし | 0円 |
mineo | なし | 0円 |
DMMモバイル | なし | 0円 |
楽天モバイル | なし | 0円 |
UQ mobile | なし | 0円 |
U-mobile | なし | 0円 |
FREETEL | なし | 0円 |
イオンモバイル | なし | 0円 |
BIGLOBE SIM | なし | 0円 |
LINEモバイル | なし | 0円 |
nuroモバイル | なし | 0円 |
音声通話付きSIM
音声通話付きSIM | ||
最低使用期間 | 解約手数料 | |
IIJmio | 利用開始日の翌月から12ヶ月 | (12ヶ月-利用開始月を0ヶ月とした利用月数)×1,000円 |
OCNモバイルONE | 6ヶ月 | 8,000円 |
mineo | なし | 0円 |
DMMモバイル | 利用開始日の翌月から12ヶ月 | 9,000円 |
楽天モバイル | 12ヶ月 | 9,800円 |
FREETEL | なし | 0円 |
イオンモバイル | なし | 0円 |
BIGLOBE SIM | 利用開始日の翌月から12ヶ月 | 8,000円 |
LINEモバイル | 利用開始日の翌月から12ヶ月 | 9,800円 |
nuroモバイル | 利用開始日の翌月から12ヶ月 | (12ヶ月-利用開始月を0ヶ月とした利用月数)×1,000円 |
このように通話SIMでも解約手数料が無い格安SIMもあるため、利用してみたけどやっぱり他の格安SIMが良かったという場合にも気楽に乗り換えができるのも格安SIMのメリットの1つです。
格安SIMの縛りをもっと知りたい方はこちらで詳しく紹介しています。
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独自の特徴を持っている格安SIMを紹介
格安SIMの一般的なメリットを紹介してきましたが、次に独自の特徴を持つ格安SIMを紹介していきたいと思います。
フリータンクで毎月1GBまで無料で引き出せるmineo(マイネオ)
フリータンクとはデータがあまり、使い切れない人がタンクにデータを入れ、データが残り少なくなった人が引き出して使うことができるサービスです。
このサービスによってデータが無くなったとしても追加で購入することなく毎月1GBまで引き出して使うことができるのです。
mineoをもっと詳しく知りたい方はこちら
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mineoの最大のメリット:1GB無料で追加可能
楽天スーパーポイントが貯まり、そのポイントで支払いできる【楽天モバイル】
楽天スーパーポイントは楽天モバイルはもちろん、楽天市場や楽天カード、楽天トラベルなどを利用した際にも貯めることができ、貯まったポイントを楽天モバイルの支払いに利用できます。
そのため、楽天のサービスを良く使っている方には非常に嬉しいメリットになります。
※楽天モバイル100円の利用につき1ポイント貯まります
楽天モバイルをもっと詳しく知りたい方はこちら
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楽天モバイルは楽天市場や楽天トラベルなどで有名な「楽天グループ」が運営している格安SIMで、その他にも楽天カード、楽天ブックスなど様々なサービスがあり、これらのサービスで貯まったポイントを楽天モバイル ...
楽天モバイルの最大のメリット:楽天スーパーポイントが貯まり、支払いにも使用できる
ひとつの契約で2台持ち可能!データシェアができる【IIJmio】
IIJmioは1つの契約で複数枚SIMカードを使用することができるためスマホの2台持ちや、タブレットも持っている方におすすめです。
例えば3GB:1,600円のミニマムスタートプラン(音声通話付き)で契約し、追加でタブレット用のSIMカード(データ通信のみ)を追加した場合、プラス400円(SIMカード追加費用)となるため、月額2,000円で2台持ちが可能になります。
プラン名 | 容量 | 月額料 | SIMカード枚数 |
ミニマムスタートプラン | 3GB | 1,600円 | 2枚まで |
ライトスタートプラン | 6GB | 2,220円 | 2枚まで |
ファミリーシェアプラン | 10GB | 3,260円 | 10枚まで |
SIMカード追加費用
・データ通信のみ:400円
・データ+SMS:540円
・データ+SMS+音声通話:1,100円
IIJmioをもっと詳しく知りたい方はこちら
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運営会社 インターネットイニシアティブ 最低利用期間(データ通信) なし 最低利用期間(音声通信+データ) 1年違約金(12か月-利用開始月を0か月とした利用月数)× 1000円 かけ放題 3分かけ放 ...
IIJmioの最大のメリット:2台持ちでも格安で利用可能
LINEなどのSNSアプリが無制限に利用可能【LINEモバイル】
LINEモバイルはLINEやTwitterなどのSNSアプリが使い放題になるカウントフリーが特徴の格安SIMです。
これらの対象のアプリはどれだけ使ってもデータを消費せず、もしYouTubeなどの動画を見すぎて通信速度制限がかかったとしても対象のSNSアプリは速度制限がかからず常に高速で利用可能です。
LINEモバイルの詳細はこちら
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格安SIMのデメリット
ここまで格安SIMのメリットを紹介して来ましたが、格安SIMに乗換えることで起こりうるデメリットを紹介していきたいと思います。
混み合う時間帯になると通信速度が遅くなる
格安SIMを販売しているMVNOは大手キャリアの回線を借り受け、他社MVNOと設備を共有しています。
そのため大手キャリアに比べると、お昼休みや夕方などスマホを使っている人が多くなる混み合う時間帯になると速度が低下してしまうデメリットがあります。
特に平日12~13時のお昼の時間帯になると1Mbpsを切るなど、極端に速度が低下することもありますが、その時間帯にスマホを使わない方や、その時間帯はWi-Fiに接続している方にはデメリットは感じないでしょう。
ただし、格安SIMの中でも「IIJmio」や「LINEモバイル」は比較的速度が安定しているため、速度が気になる方はIIJmioやLINEモバイルを選ぶことをおすすめします。
速度が何十メガ出ていることよりも使用に支障がでいなければいいんじゃ。
速度が安定しているという評価が高いのはIIJmioやLINEモバイルじゃ
実際にLINEモバイルを利用し、速度を計測してみた結果はこちら
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LINEモバイルの通信速度を計測してみたら1日通して爆速だった!
LINEモバイルは格安SIMの中でもトップクラスに通信速度が安定していると評判が良く、私自身もLINEモバイルをメインのスマホで利用していますが、ドコモ時代と全く変わらない使用感で利用する事ができてい ...
LINEのID検索ができなくなる
LINEの年齢認証は大手キャリアのID・パスワードを利用し、年齢確認ができていました。
年齢認証ができ、18歳以上を確認できるとLINEのID検索ができるようになります。しかし格安SIMではLINEの認証ができないため、ID検索ができずIDを教えてもらったとしても友だち登録ができません。
しかし「LINEモバイル」であれば格安SIMの中で唯一LINEの年齢認証ができるため、ID検索でLINEの友だち追加をすることが多い方はLINEモバイルに乗換えることでこのデメリットが解消されます。
しかし、離れている人を追加する場合はID検索ができた方が便利という場合もある
よく掲示板にLINEのID書き込みして「連絡下さい!」と言っている人もいて、その人が会ってみたら変な人だったということもあるからな
LINEモバイルならLINEの年齢認証が可能
わからないことが聞きにくくなる
大手キャリアは全国各地にたくさんのショップがあるため、オプションの変更・解約やわからないことを質問したりなどが比較的ラクにできました。しかし、格安SIMでは基本的にネットで申し込みをして自分で設定を行うというのが基本となっているため、気軽にショップで質問をすることができません。
そのため、スマホに詳しくない方が格安SIMに乗り換えると質問をしたくてもショップが無く聞きに行くことができなくなるというデメリットが出てきます。
そういった方は店舗を全国各地に用意しているMVNOも存在するため、そういった格安SIMを選ぶようにしましょう。
全国各地に店舗を用意しているMVNO
◆イオンモバイル
イオンモバイルはその名の通りイオンを運営する会社が販売している格安SIMで、全国の200店舗以上のイオンで取り扱っています。
◆mineo(マイネオ)
mineoも全国に「販売店」と「サポート店」があり、販売店では基本的に販売だけになりますが、サポート店では初期設定やデータ移行などをやってもらうことができます。
おもにPC DEPOTやパソコン工房などの店舗の一角にmineoのショップカウンターが用意されています。
イオンモバイルとmineo(マイネオ)は全国各地にショップがあるとは言っても、ドコモショップやauショップに比べると格段に店舗数が少ないため、申し込む前にネットで近所にショップがあるかを確認する事が必要です。
キャリアメールが使えない
ドコモの場合「@docomo.ne.jp」、auの場合「@ezweb.ne.jp」、ソフトバンクの場合「@i.softbank.ne.jp」などというメールアドレスがありますが、解約をするとこれらのメールアドレスが使えなくなってしまいます。
すでにGmailをメインで使っていたり、キャリアメール自体をすでに使っていない人にとってはあまり関係ありませんが、どうしてもキャリアメールが使えなくなってしまうことが困る場合は格安SIMへの乗り換えは止めておきましょう。
最後に、スマホ初心者の方には格安SIM(格安スマホ)はおすすめしません
ここまで格安SIMのメリットやデメリットを紹介しましたが、格安SIMの一番のデメリットはショップが少ないためわからないことが聞きにくくなることです。
基本的に格安SIMのサポートはメールや電話となっていて、ほとんどの場合ショップでの対応は行っていません。
そのため、イオンモバイルやmineo(マイネオ)などのショップが近所にある方であれば問題ありませんが、近所にない場合でスマホに詳しくない方は格安SIMに乗換えるのはおすすめしません。
ただし、格安SIMに乗換えること自体は非常に簡単ですので、これまでスマホを普通に使えていた方であればだれでも乗換えることは可能です。
今回紹介したメリットを見て、これはいい!と感じた方であれば月々のスマホ代を大幅に節約でき、縛りも短くなる格安SIMはおすすめです。
格安SIMに乗り換えれるかどうか不安な方にはこちらの記事がおすすめです。
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